高級時計の石数とは?初心者にもわかる意味と役割を解説
高級時計のスペックを見ていると、「17石」「21石」「23石」「25石」など、「○○石」という表記を見かけることがあります。
時計に詳しくない頃は、
「時計の中に本物の宝石が入っているの?」
「石数が多い時計ほど高級なの?」
「そもそも、なぜ時計に石を使うの?」
と疑問に思うかもしれません。
実は、高級時計や機械式時計で使われる「石」は、単なる装飾ではありません。
ムーブメントの中で回転する部品の軸を支える軸受けなどの機能部品として使われています。
この記事では、高級時計初心者の方に向けて、「石数」とは何なのか、なぜ時計に石が使われているのか、17石・21石・23石・25石などの違い、そして「石数が多いほど高級なのか」という疑問まで、できるだけ分かりやすく解説します。
- この記事で分かること
- 高級時計の「石数」とは?
- 時計に使われる「石」は宝石なの?
- なぜ機械式時計に石を使うの?
- 石は時計のどこに使われている?
- 「17石」「21石」「23石」「25石」は何が違う?
- 石数が多いほど高級時計なの?
- 石数が多いと時計の精度も高くなる?
- 石数とムーブメントの関係
- 「石」と「石数」は別々に考えると分かりやすい
- 自動巻きと手巻きで石数は変わる?
- クロノグラフなどの複雑機構では石数が増えることもある?
- 石数とテンプ・ヒゲゼンマイの関係
- シースルーバックなら石を見られる?
- クォーツ時計にも石は使われる?
- 「石数」だけで高級時計を判断していい?
- 高級時計の石数について初心者が覚えておきたいこと
- よくある質問
- 実際に調べてみて感じたこと
- まとめ:石数はムーブメントを理解するための基本用語
- 関連記事
この記事で分かること
- 高級時計の「石数」とは何なのか
- 時計に使われる「石」は何なのか
- なぜムーブメントに石を使うのか
- 石は時計のどこに使われているのか
- 17石・21石・23石・25石などの意味
- 石数が多いほど高級なのか
- 石数と時計の精度には関係があるのか
- 自動巻き・手巻き・クォーツで石数はどう違うのか
- シースルーバックから石を見ることができるのか
- 高級時計のスペック表を見るときの石数の考え方
高級時計の「石数」とは?
高級時計でいう「石数」とは、基本的にムーブメント内部で軸受けなどに使われている時計用の石の数を表す数字です。
時計の内部には、たくさんの部品があります。
これまでの記事で紹介してきた、
- 主ゼンマイ
- 香箱
- 歯車
- 脱進機
- ガンギ車
- アンクル
- テンプ
- ヒゲゼンマイ
などです。
機械式時計では、これらの部品が連携して動いています。
特に歯車などには回転する軸があり、その軸をムーブメントの地板や受けなどで支える必要があります。
そこで使われるのが「石」です。
時計用の石には、硬く滑らかな表面を持つ人工ルビーなどが使われることがあります。
そのため、
石数=時計の中に入っている宝石の価値を表す数字
と考えるのではなく、
石数=ムーブメントの中で機能部品として使われている石の数を表す数字
と考えると分かりやすいでしょう。
【画像①:ブランド名のない機械式ムーブメントと、内部の軸受けに使われるジュエルをイメージできるリアルな写真】
キャプション:機械式ムーブメントでは、回転する部品を支えるために時計用の石が使われています。
時計に使われる「石」は宝石なの?
「石」と聞くと、ダイヤモンドや天然ルビーなどの宝飾品を想像するかもしれません。
時計にもルビーなどの宝石が使われることがあります。
ただし、時計のムーブメントで使われる石は、一般的な高級ジュエリーのように「見た目を豪華にすること」が主な目的ではありません。
時計では、人工ルビーなどの合成宝石が使われることが一般的です。
人工宝石といっても、「偽物の宝石だから意味がない」ということではありません。
時計の軸受けとして必要な、
- 硬さ
- 滑らかさ
- 摩耗しにくさ
- 安定した品質
などを得るために利用されています。
つまり、時計の「石」は、
装飾品というより、ムーブメントを動かすための機能部品
と考えたほうが分かりやすいでしょう。
なぜ機械式時計に石を使うの?
機械式時計の内部では、歯車などの部品が長時間にわたって回転しています。
例えば、105記事目で紹介した「歯車」もムーブメント内部で回転しています。
歯車そのものだけでなく、その中心にある軸も回転しています。
もし金属製の軸と受け側の部品が直接こすれながら長時間回転すると、摩擦や摩耗が問題になる可能性があります。
そこで、軸を支える部分に硬く滑らかな時計用の石を使うことがあります。
さらに、時計内部では潤滑油も使用されます。
つまり、
石による軸受け
+
適切な潤滑
によって、ムーブメント内部の回転部品がスムーズに動くように設計されています。
【画像②:金属製の歯車の軸が人工ルビー製のジュエルで支えられているイメージ図】
キャプション:時計用の石は、回転する軸を支える軸受けとして重要な役割を担っています。
石は時計のどこに使われている?
石は主に、ムーブメント内部で回転する部品の軸を支える軸受けなどに使われます。
代表的なのが、歯車の軸を支える部分です。
機械式時計では、
- 2番車
- 3番車
- 4番車
- ガンギ車
- テンプ
など、さまざまな部品が動いています。
これらの軸受けなどに時計用の石が使われます。
また、テンプの軸受け部分では、通常の軸受けとして働く石だけでなく、軸の端面を受ける**受け石(キャップジュエル)**が使われることもあります。
ただし、すべての時計で同じ場所・同じ数の石が使われるわけではありません。
ムーブメントの設計や機能によって異なります。
そのため、
「石がある場所=全部同じ役割」
と考えないことも大切です。
「17石」「21石」「23石」「25石」は何が違う?
時計のスペックを見ると、
- 17石
- 21石
- 23石
- 24石
- 25石
- 26石
など、さまざまな数字が出てくることがあります。
基本的には、これらの数字はそのムーブメントに使われている石の数を示しています。
例えば「21石」と書かれていれば、基本的には21個の時計用の石が使われているという意味です。
では、
「25石のほうが21石より高性能なの?」
と思うかもしれません。
ここは注意が必要です。
石数は、単純な性能ランキングではありません。
ムーブメントの構造や搭載している機能によって、必要になる石の数が変わるからです。
そのため、
17石 < 21石 < 25石
というように、数字だけで時計の格付けをすることはできません。
【画像③:「17石」「21石」「25石」を並べて、石数の違いを初心者向けに説明する図解】
キャプション:石数はムーブメントに使われる石の数を示す数字で、単純な性能ランキングではありません。
石数が多いほど高級時計なの?
結論からいうと、
石数が多いから、それだけで高級・高性能というわけではありません。
これは石数を見るときに特に覚えておきたいポイントです。
例えば、シンプルなムーブメントと、複数の機能を持ったムーブメントでは、内部の構造が異なります。
必要な部品が増えれば、軸受けなどに使われる石が増える場合もあります。
一方で、シンプルなムーブメントでは、それほど多くの石を必要としないこともあります。
つまり、
石数が多い=高級
でもなければ、
石数が少ない=低級
でもありません。
石数はあくまで、
「そのムーブメントにどれだけの石が使われているか」
を示すスペックの一つです。
石数が多いと時計の精度も高くなる?
これも単純にはいえません。
石数が多いことだけで、時計の精度が高くなるわけではありません。
機械式時計の精度には、
- テンプ
- ヒゲゼンマイ
- 脱進機
- 歯車列
- ムーブメントの設計
- 調整状態
- 潤滑状態
- 磁気
- 衝撃
- 時計の姿勢
- 温度
など、さまざまな要素が関係します。
石は摩擦や摩耗を抑え、安定した回転を支えるための重要な部品ですが、石数そのものが時計の精度を直接決めるわけではありません。
そのため、
「25石だから17石より正確」
という判断はできません。
時計の精度について詳しく知りたい方は、以前の記事の「日差」も参考にしてみてください。
→「高級時計の日差とは?初心者にもわかる時計の精度とズレ」
石数とムーブメントの関係
石数を理解するには、ムーブメント全体をイメージすると分かりやすくなります。
機械式時計では、主ゼンマイにエネルギーが蓄えられています。
そのエネルギーが香箱から歯車列へ伝わり、脱進機やテンプなどが働くことで、時計が動きます。
初心者向けに簡略化すると、
主ゼンマイ
↓
香箱
↓
歯車・輪列
↓
脱進機
↓
テンプ・ヒゲゼンマイ
という流れです。
そして、その途中で回転する部品の軸を支えるために「石」が使われています。
つまり、
石は時計を動かすエネルギーそのものではなく、ムーブメントを構成する回転部品などを支えるための部品
と考えると理解しやすいでしょう。
【画像④:主ゼンマイ→香箱→歯車→脱進機→テンプの流れと、歯車の軸受けに使われる石を図解】
キャプション:石はムーブメント全体の中で、回転する部品を支える役割を担っています。
「石」と「石数」は別々に考えると分かりやすい
初心者の方が混乱しやすいのが、「石」と「石数」の違いです。
石とは?
ムーブメント内部の軸受けなどに使われる時計用の小さな石です。
人工ルビーなどが使われることがあります。
石数とは?
そのムーブメントに使用されている石の数を表す数字です。
例えば、
21石
と書かれていれば、
「そのムーブメントには21個の石が使われている」
という意味になります。
時計の価格を直接表す数字ではありません。
ここを理解しておくと、時計のスペック表を見たときに「石数」の意味が分かりやすくなります。
自動巻きと手巻きで石数は変わる?
自動巻きと手巻きでは、ムーブメントの構造が異なります。
自動巻きには、腕の動きなどを利用してゼンマイを巻き上げるローターや、その動きを伝える巻き上げ機構があります。
一方、手巻き時計では、基本的にリューズを操作してゼンマイを巻き上げます。
このように構造が異なれば、使用される部品や軸受けなども変わるため、石数が異なる場合があります。
ただし、
「自動巻きなら必ず○○石」
「手巻きなら必ず○○石」
と決まっているわけではありません。
ムーブメントの設計によって異なります。
自動巻きについて詳しく知りたい方は、
→「高級時計のローターとは?初心者にもわかる仕組みと役割を解説」
も参考にしてみてください。
クロノグラフなどの複雑機構では石数が増えることもある?
クロノグラフなど、複数の機能を搭載した時計では、シンプルなムーブメントと比べて内部構造が複雑になることがあります。
部品や回転軸が増えれば、それに伴って石が追加される場合もあります。
そのため、複雑機構を搭載したムーブメントで石数が多くなることはあります。
ただし、ここでも、
石数が多い=複雑機構の性能が高い
という意味ではありません。
あくまで、
「そのムーブメントの構造に応じて必要な石が使われている」
と考えるほうが正確です。
クロノグラフについて詳しくは、
→「高級時計のクロノグラフとは?初心者にもわかる機能と使い方を解説」
も参考にしてください。
石数とテンプ・ヒゲゼンマイの関係
石数を調べていると、テンプやヒゲゼンマイにも石が関係していることに気づくかもしれません。
テンプは非常に細かく往復運動する部品です。
そのため、テンプの軸を支える部分にも軸受けとして石が使われます。
また、テンプの軸の端面を受けるための受け石が使われる構造もあります。
一方、ヒゲゼンマイそのものを「石が支えている」と単純に考えるのは適切ではありません。
ヒゲゼンマイはテンプと組み合わさって、時計のリズムを作る非常に細いバネです。
このように、
石
テンプ
ヒゲゼンマイ
は同じムーブメントの中にありますが、それぞれ役割が違います。
詳しくは、
→「高級時計のテンプとは?初心者にもわかる仕組みと役割を解説」
→「高級時計のヒゲゼンマイとは?初心者にもわかる仕組みと役割を解説」
も合わせて読むと理解しやすくなります。
シースルーバックなら石を見られる?
時計の裏側が透明になっている「シースルーバック」なら、ムーブメントを見ることができます。
そのため、
「石も見えるのかな?」
と思うかもしれません。
実際には、石のすべてを肉眼ではっきり確認できるとは限りません。
石は非常に小さく、ムーブメントの構造やブリッジなどに隠れている場合もあります。
また、シースルーバックだからといって、必ず石数が多いわけでもありません。
シースルーバックは、ムーブメントの動きや仕上げを鑑賞するための構造の一つです。
石数について詳しく知りたい場合は、時計のスペック表やメーカーが公開しているムーブメント情報などを確認するほうが確実です。
ケースバックについては、
→「高級時計のケースバックとは?初心者にもわかる種類と特徴を解説」
で詳しく紹介しています。
【画像⑤:シースルーバックから見えるムーブメントと小さなジュエルをイメージしたリアルな写真】
キャプション:シースルーバックではムーブメントを鑑賞できますが、すべての石が肉眼で確認できるとは限りません。
クォーツ時計にも石は使われる?
ここは少し注意したいポイントです。
「石数=機械式時計だけのもの」と思うかもしれませんが、時計用の石はクォーツ時計などでも軸受けなどに使われる場合があります。
クォーツ時計も内部には歯車などの機械部品があり、それらを支える軸受けが必要になることがあるためです。
ただし、一般的に時計のスペックで「17石」「21石」などの石数が話題になる場合は、機械式ムーブメントについて説明されることが多いです。
また、機械式時計とクォーツ時計では、時間を刻む仕組みそのものが異なります。
機械式時計ではテンプ・ヒゲゼンマイなどが調速機構として働きます。
一方、一般的なクォーツ時計では水晶振動子を利用して時間を刻みます。
そのため、
「石数がある=機械式」
と単純に決めつけるのではなく、ムーブメント全体を見ることが大切です。
「石数」だけで高級時計を判断していい?
答えは「いいえ」です。
高級時計のスペック表を見るとき、石数はあくまで数ある情報の一つです。
例えば、
- ムーブメントの種類
- 精度
- パワーリザーブ
- 振動数
- 防水性能
- 搭載機能
- ケース素材
- ケースサイズ
- 厚さ
- 仕上げ
- メンテナンス性
- 着け心地
など、さまざまな情報があります。
石数だけを見て、
「この時計は25石だからすごい」
「この時計は17石だから性能が低い」
と判断することはできません。
特に初心者のうちは、スペックの数字を見て優劣を決めるより、
「この数字は何を意味しているんだろう?」
と一つずつ理解していくことをおすすめします。
高級時計の石数について初心者が覚えておきたいこと
最後に、今回の内容を6つに整理してみます。
ポイント1:石数はムーブメントに使われる石の数
「21石」なら、基本的にはそのムーブメントに21個の石が使われているという意味です。
ポイント2:石は単なる装飾ではない
人工ルビーなどの時計用の石が、軸受けなどの機能部品として使われています。
ポイント3:主な役割は回転部品を支えること
歯車などの軸受けとして使われ、摩擦や摩耗を抑えるのに役立ちます。
ポイント4:石数が多いほど高級とは限らない
ムーブメントの構造や機能によって必要な石数は変わります。
ポイント5:石数だけで精度は判断できない
時計の精度には、テンプ、ヒゲゼンマイ、脱進機、調整、磁気、姿勢、温度など、さまざまな要素が関係します。
ポイント6:石数はスペックの一つとして見る
石数だけで時計を評価するのではなく、ムーブメント全体の設計や機能などと合わせて見ることが大切です。
よくある質問
Q. 高級時計の「石」とは何ですか?
ムーブメント内部の軸受けなどに使われる時計用の小さな石です。
人工ルビーなどが使われることが一般的で、単なる装飾ではなく、回転する部品を支える機能部品として使われています。
Q. 「21石」とはどういう意味ですか?
基本的には、そのムーブメントに21個の石が使われているという意味です。
ただし、石数だけで時計の価格や性能を判断することはできません。
Q. 17石と23石では、23石のほうが高級ですか?
必ずしもそうではありません。
ムーブメントの構造や搭載機能によって必要な石数が異なるため、石数だけで時計の格を判断することはできません。
Q. 石数が多いほど時計の精度は高いですか?
いいえ。
石数だけで精度が決まるわけではありません。
テンプ、ヒゲゼンマイ、脱進機、ムーブメントの調整状態、磁気、姿勢、温度など、さまざまな要素が関係します。
Q. 時計の石は本物の宝石ですか?
時計用の石には人工ルビーなどが多く使われています。
そのため、高級時計だから高価な天然宝石が大量に使われている、という意味ではありません。
Q. なぜルビーが使われるのですか?
ルビーは硬く、滑らかな表面を作りやすく、摩耗しにくい性質を持つため、時計の軸受けなどに利用されています。
Q. クォーツ時計にも石はありますか?
クォーツ時計でも、ムーブメントの軸受けなどに石が使われる場合があります。
ただし、「○○石」という石数の表記は、機械式時計について説明されることが多いです。
Q. 石数が多い時計を選んだほうがいいですか?
石数だけを理由に選ぶ必要はありません。
時計を選ぶときは、ムーブメントの種類、精度、サイズ、デザイン、着け心地、機能、メンテナンス性などを総合的に見ることが大切です。
Q. シースルーバックなら石数を確認できますか?
すべての石を肉眼で確認できるとは限りません。
石は非常に小さく、ムーブメントの構造によって見えない場所にあることもあります。
実際に調べてみて感じたこと
今回「高級時計の石数」について調べる前は、「○○石」という表記を見ると、単純に「時計の中に宝石が何個入っているのだろう」と考えていました。
でも、実際には少し違いました。
時計の石は、見た目を豪華にするためだけのものではなく、ムーブメント内部で回転する部品を支えるための機能部品として使われています。
ここが、今回一番面白いと感じたところです。
前回の記事では「歯車」について調べました。
歯車は主ゼンマイから伝わってきたエネルギーを次の機構へ伝える重要な部品です。
そして今回は、その歯車などの軸を支える「石」について調べました。
つまり、
主ゼンマイ
↓
香箱
↓
歯車
↓
歯車の軸を支える石
↓
脱進機
↓
テンプ・ヒゲゼンマイ
というように、今までバラバラに見えていた部品が少しずつつながってきました。
高級時計について調べ始めたばかりの頃は、「21石」「28,800振動」「70時間パワーリザーブ」など、意味が分からない数字がたくさん出てきます。
最初から全部覚える必要はありません。
今回の「石数」についても、
「石数は時計の中に使われている機能部品としての石の数なんだ」
と分かれば、まずは十分だと思います。
そして、石数が多いから高級、少ないから低級という単純な話ではないことも分かりました。
こうして一つずつ用語を調べていくと、機械式時計は単に「高い時計」なのではなく、
小さな部品がそれぞれ役割を持って動いている精密機械
なのだということが少しずつ見えてきます。
まとめ:石数はムーブメントを理解するための基本用語
高級時計の「石数」は、ムーブメントを理解するうえで知っておきたい基本用語の一つです。
今回のポイントをまとめると、
- 石数はムーブメントに使われている石の数を表す
- 時計用の石には人工ルビーなどが使われる
- 石は単なる装飾ではなく機能部品
- 主に回転する部品の軸受けなどに使われる
- 17石、21石、23石、25石などムーブメントによって数は異なる
- 石数が多いからといって必ず高級・高性能とは限らない
- 石数だけで時計の精度を判断することもできない
- 自動巻き・手巻き・複雑機構などによって石数が変わる場合がある
- クォーツ時計にも石が使われる場合がある
- シースルーバックでも、すべての石が見えるわけではない
ということになります。
高級時計のスペック表に「○○石」と書かれていたら、
「宝石が○○個入っている」というより、「ムーブメントの中で機能部品として使われている石の数なんだ」
と考えると分かりやすいでしょう。
そして、石数だけで時計の良し悪しを判断するのではなく、ムーブメント全体の設計や精度、機能、仕上げ、メンテナンス性などと合わせて見ることが大切です。
これまで紹介してきた、
「主ゼンマイ」
「香箱」
「歯車」
「脱進機」
「ガンギ車」
「テンプ」
「ヒゲゼンマイ」
などの記事も合わせて読むと、機械式時計の内部で、それぞれの部品がどのようにつながっているのかが少しずつ見えてくるはずです。
高級時計を調べるときは、スペックの数字をただ比較するだけでなく、
「この数字は、時計の中で何を意味しているんだろう?」
と考えてみる。
それだけでも、時計の見方が少し変わってくると思います。
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- 「高級時計の主ゼンマイとは?初心者にもわかる仕組みと役割を解説」
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- 「高級時計のガンギ車とは?初心者にもわかる仕組みと役割を解説」
- 「高級時計のテンプとは?初心者にもわかる仕組みと役割を解説」
- 「高級時計のヒゲゼンマイとは?初心者にもわかる仕組みと役割を解説」
- 「高級時計のケースバックとは?初心者にもわかる種類と特徴を解説」
- 「高級時計の日差とは?初心者にもわかる時計の精度とズレ」
- 「高級時計のクロノグラフとは?初心者にもわかる機能と使い方を解説」
